(VOVWORLD) -長年、中部クアンナム省にあるホイアン旧市街は緑の都市や環境に優しい都市として知られてきました。
「グリーン観光の目的地」をテーマとしたクアンナム・国家観光年2022がホイアン旧市街で開かれたのは、今後もグリーン観光がクアンナム省を始め、ベトナム観光のトレンドとなることを示すものとされています。
グリーン観光を開発しているホイアン市 |
ホイアン旧市街はゴミ分別と「プラスチック袋にノーを言おう」という運動を試験的に実施しているベトナム初の都市で、クアンナム省にあるクーラオチャム生物保護区とホイアン旧市街はごみのない観光地として知られています。
ホイアン旧市街の観光業者にとって、グリーン観光の試みは目新しいものではありません。ホイアン旧市街の宿泊施設を経営するフアム・テイ・リン・チさんは「プラスチックゴミの廃棄や、プラスチック袋や容器使用の制限に着手した時、いくつかの業者が反対したが、現在は観光業社が環境に優しい紙ストローや紙コップを利用するのが習慣となっている。
また、ホイアン旧市街の多くの宿泊施設はゴミ分別をきちんと実施している。これは環境に優しい経営方式を広めることに寄与する」と明らかにしました。チさんは次のように語りました。
(テープ)
「グリーン観光の方針に沿った宿泊所の経営にあたって、スタッフも支持、協力してくれました。実際に始めてみて成功を収めてからは、誰もが持続可能な宿泊所の経営メリットを実感できるようになりました」
一方、 ホアホン観光サービス有限会社のフアム・ブー・ズン会長は「ホイアン旧市街の企業は、世界文化遺産であるホイアン旧市街が親しみやすい観光地になるよう全力を尽くしていると明らかにし、次のように語りました。
(テープ)
「観光開発は環境汚染の原因の一つになりやすく、ホイアン旧市街はこれまでの観光商品を見直して、環境に優しい観光商品の研究、開発をしています」
現在、ホイアン旧市街で事業を行っている観光業者60社以上が「プラスチックゴミにノーを言おう」という運動に参加しており、2025年をめどに、多くの企業がグリーン観光の証明書を取得しようと取り組んでいます。これはホイアン旧市街が「グリーン観光目的地」として認定される重要な基盤となります。
クーラオチャム島(写真:TTXVN)
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クアンナム省観光協会のファン・スアン・タイン会長は「クアンナム省は全国各地の中で、グリーン観光指標を策定する初の地方となっている」と明らかにし、次のように語りました。
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「クアンナム省にある観光業者がグリーン観光の方針に沿った経営をする際には、一定の指標を基礎に展開しています。これらの指標はゴミのリサイクル率、省エネ、水の節約にかかわるものです」
クアンナム省が国家観光年を開催するのは今回で2回目となります。今回の国家観光年ではおよそ212件のイベントが催されます。これによりクアンナム省が国内外の観光客にホイアン旧市街の新しいイメージをアピールするチャンスとなることが期待されています。